◆昔の競売屋その4◆
連合艦隊の代表で父がよく競っていた。
連合艦隊というのは、それこそ競売の大立物達が競合を避けるために、
共同競買することで、一種の談合?
三人から五人位で組むのであるが、皆一国一城の主でむずかしく、
父がまとめ役であった。
お前が組む相手ではないから同じ様な事はするなと言われていた。
私も「共同のものは俺の代まで残してくれるな」と父に言っていた。
五、六年かかって処理してくれたが、中野の底地の一物件だけ残ったのが今もある。
二人で共同競買いしたものであるが、その共同の方も亡くなり、
相続した奥様も去年亡くなり、お子さん達は事情もあり、相続放棄。
持分2分の1は国へ行くのか、払い下げか、面白くなりそうである。
もうそれらの大立物達もお一人だけご在命と聞く、
父をのぞいて晩年は一様に孤独であった。
その時の父達の共同競買の影響か、今もって裁判所は特別な場合を除いて、
共同競買を認めていない。